いま世界のいたるところで「水害」「竜巻」「山火事」「地震」「津波」など、大規模な自然災害が頻繁に発生しています。
日本でも集中豪雨など、記録的な雨量の影響で「土砂崩れ」「河川の氾濫」「堤防の決壊」など、人命を脅かす甚大な災害が各地で増加している状況です。
真夏に突然、アメ玉サイズの大きな「ひょう」や「あられ」が、住宅街に大量に降り積もるなど、季節外れの異常な自然災害に遭遇する機会も増えてきました。
自然災害を分析し気象を予測する専門機関の発表内容も、次のようなコメントが増えてきたとお気付きの方も多いのではないでしょうか。
- 「前例のない」大きな災害が予想される…
- 「過去に経験」したことがない…
- 「想定外の災害」が迫っている…
- 「警報級の基準」をはるかに超える…
気象庁も2000年に入ってから、気候や地殻変動について的確に予測することが、難しいフェーズに突入したと危機感をあらわにしています。
私たちは、いつ襲ってくるか分からない非常事態級の自然災害と向き合いながら、災害と共存して生きぬく、新しい防災時代を迎えることになったのではないでしょうか。
これから先は、予想しえない大きな自然災害が増えることは間違いないでしょう。
大切な家族と安心できる生活を送るためにも、当然のことながら今以上に防災意識を高めて、災害の備えや対策をする必要があります。
そこで今回は、0次防災(避難)に備えておきたい「防災アイテム」を、わかりやすく紹介していきたいと思います。
- 「避難」と「防災」は3段階に分類して対策する
- 「0次防災」で、備えておきたい防災アイテム
- 「必須アイテム」を防災ポーチにまとめるポイント
「緊急避難」3段階の避難

防災用品は「0次・1次・2次避難」と、3段階の避難に分けて備えや対策をしておくことで、緊急時に慌てることなくスムーズに災害対応できます。
- 0次防災:外出時に いつも持ち歩く防災グッズ
- 1次防災:避難所などへ持ち出す「1日程度の備え」
- 2次防災:避難生活を送るのに必要な備え「3日分」
突然災害に襲われて、最寄りの避難所や安全な場所へ一時的に避難できたとしても、生活必需品が備えられていないケースがほとんどです。
ここ最近は、避難先によって「お水」や「乾パン」など、最低限の災害物資を備えている避難所も増加傾向にありますが、一時的に緊急指定された避難所などは、緊急物資の備蓄は全くないものと認識しておいてください。
また被災地に、緊急救援物資(食糧・生活用品)が到着するのに、それ相応の時間を要し、被災者全員に物資が行き渡るまでに、早くて数日程度かかるといわれています。
そして、災害の規模や天候・道路事情によっては、救援物資が大幅に遅れる可能性も十分に考えられます。
災害直後は「緊急救援物資」を当てにして、物資に頼りすぎてしまうと防災用品難民となってしまうので、数日程度は自分で備えた防災用品で避難生活できる体制を整えておくことが大切です。

3段階の避難 | ||||
避難 | 状況 | 準備物 | タイプ | 備考 |
ゼロ | 出先 | 常備 | 肩掛けバック | 必要最低限の防災避難用品 |
1次 | 緊急 | 持出袋 | リュック (緊急) |
瞬時に持ち出す避難用品 |
2次 | 長期 | 防災袋 | リュック (備蓄) |
避難所生活(帰宅困難) |
「0(ゼロ)次避難」で最初に備えたいモノ

わたしたちは、いつ「外出先」や「出先」などで「大きな災害」に見舞われるかわかりません。
緊急時に自分の助けとなる「防災用品」を、慌てることなくスムーズに持ち出し、すぐに安全な場所へ避難できる態勢をとれるかが重要です。
まずは「ゼロ次避難」に備えて、必要最低限の「防災用品」をコンパクトにまとめることができる、斜め掛け「ショルダーバック」や「ウエストポーチ」などの備えをしてください。
「ゼロ次避難用」の防災グッズは、必要最低限の「防災グッズ」をコンパクトにまとめるイメージでよいと思います。
防災グッズを準備すると分かると思いますが、想像以上にアイテム数が多いことに気づかされると思います。
すべての防災グッズをまとめて「ショルダーバック」や「ウエストポーチ」などを一色単に詰め込んでしまうと、必要なグッズを探すのに時間と手間がかかってしまいます。
「スマホ関連の備品」や「衛生用品」などは、小型のポーチやジッパー袋などに小分けすると、キレイにまとまり整理しやすくなるので、ぜひ参考にして下さい。
「0次防災」ショルダーバッグの選び方

まず最初に、”ショルダーバッグを準備する前に、自分が必要としている防災用品の洗い出しから始めましょう。
おおまかな防災用品のアイテム数と全体の容量を事前に把握することは、とても重要なポイントとなるので、絶対に怠らないようにしてください。
あとは「利便性」「サイズ感」「使いやすさ」などを検討して、”ショルダーバック”や肩掛けタイプの”ポーチ”などを備えれば、不安のない防災生活を過ごすことができると思います。
男性は比較的防災アイテムを簡素化できますが、女性は(スキンケア、生理用品など)備える防災アイテム数が多くなりがちなので、持ち歩いても負担にならないバッグなのか、慎重に見極めて準備するとよいでしょう。

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わたしは、このショルダーバックに「ゼロ次避難用」の防災グッズをポーチなどにまとめて、日常生活で持ち歩いています。
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ボディ・ウエスト・ショルダー・ハンドバッグと してお使いいただけます。
【サイズ】幅20cm×高さ17cm×奥行8cm

余分な空気を抜くAIRバルブを配置
■クリップライトをひっかけられるマルチホルダー
■肩に当たる部分には乾きやすい
パンチングEVAパッド採用
■背中に当たる部分にはムレにくい
メッシュパッド採用
■ショルダーストラップ長さ:
最小68cm~最大112cm

汚れもつきにくく、お手入れも楽。
表面のはっ水生地と防水裏地のダブルで水を防ぎ、中の荷物を守る。
「0次防災用品」を準備しよう
自然災害は必ずしも自宅に居るときに起こるとは限りません!
日ごろから危機感をもって、災害に遭遇することを想定した行動をとることが、何よりも大切です。
普段の生活のなかで「0次防災用品」を携帯して過ごしていれば、出先や外出先から避難所へ安全に移動することができます。
万が一、身動きがとれない状況になったとしても、「0次防災用品」の備えがあれば冷静な判断ができ、ゆとりを持った行動がとれるので、普段から防災グッズを携帯して行動するようこころがけましょう。
「情報系」チェックリスト

まず優先して備えるべき防災用品は「情報系」の対策アイテムです。
災害が発生した直後は、誤った情報や根拠のない噂(うわさ)などが流れやすい傾向にあるため、できるだけ早く正しい情報を収集することが重要となってきます。
災害が発生した時の情報収集に欠かせないのが「スマホ」と「ラジオ」ですが、避難途中でバッテリー切れを起こすケースが非常に多いです。
「スマホ」のバッテリー切れや「ラジオ」の電池切れを発生させないためにも、モバイルバッテリーと乾電池の備えは、絶対に忘れないよう注意してください。
「情報系」(10アイテム) | |
☒ スマホ(携帯電話) | ☒ モバイルバッテリー |
☒ 乾電池式急速充電器 | ☒ 充電ケーブル |
☒ 電源タップ | ☒ イヤホン |
☒ 携帯ラジオ | ☒ 乾電池 |
☒ ハザードマップ | ☒ メモ帳 |
☒ ボールペン | ☒ ネームペン(油性) |

正確な情報を収集したり発信するためにも「情報系対策」アイテムの備えはとても重要となってきますので、優先的に準備をすすめてください。
「衛生用品」チェックリスト

「情報ツール」の対策が完了しましたら、つぎは自分の”命を守る”「安全グッズ」と「衛生用品」の確認作業を進めていきましょう!
「安全グッズ」と「衛生用品」は、ドラックストアやスーパーなどで探せば、必要なアイテムをほぼ揃えることができると思います。
特にアイテムにこだわりがなく、低予算で押さえたい方は”100円ショップ”で探せば、防災グッズをひと通り揃えることができます。

「衛生用品」「救急用品」(10アイテム) | |
☒ 救急セット | ☒ マスク |
☒ ハンカチ | ☒ ウエットティッシュ |
☒ ティッシュ | ☒ アルコールスプレー |
☒ 歯磨きセット | ☒ 持病役・ 常備薬 |
☒ ジッパー袋 | ☒ ビニール袋(持手) |
※ スキンケアセット | ※ 生理用品 |
※ ヘアピン・ヘアゴム | ※ 簡易トイレ |
マスク、ハンカチ、ティッシュ、ウエットティッシュ、アルコールスプレー、歯磨きセットなどの衛生用品や「救急セット」を用意しておきましょう。
とくに女性は「ヘアピン」「ヘアゴム」「リップクリーム」「ハンドクリーム」「生理用品」「簡易トイレ」などを備えておくことで、被災した時に重宝しますので知識としてもっておいてください。
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「持病薬・常備薬」「お薬手帳」「母子手帳」も必須アイテムの一つなので、必要な方は併せて準備しておましょう。
「安全対策」チェックリスト
「安全グッズ」は、自分と家族の”命を守る”防災アイテムのことをいいます。
「防災ホイッスル」や「防犯ブザー」は、災害時に「がれき」「ビル」「エレベーター」などに閉じ込められてしまった際に、自分の居場所を音で伝えて、救援を求めることができます。
災害時は混乱に乗じて犯罪が発生しやすくなるので、犯罪などの被害を防ぐためにも、助けを呼べる防犯グッズを備えておくことは忘れないでください。
「安全対策」(2アイテム) | |
☒ 小型懐中電灯 | ☒ ホイッスル(笛) |
子どもや女性が犯罪に巻き込まれないように「防災ホイッスル」や「防災ブザー」などの防犯グッズの備えも大切です!
「飲料・非常食」チェックリスト

災害発生時は、飲食や食べ物の確保が難しくなるので、最低限の飲食物の備えが必要となります。
「非常食」はできるだけ日もちする「飴」「チョコ」「ドライフルーツ」「ナッツ」などを携帯しておくとよいでしょう。
特に栄養価の高い「栄養補給食」「ゼリー飲料」などの備えもオススメします。
飲料・非常食(2アイテム) | |
☒ 飲料水 | ☒ 携帯食 |
「非常食」は季節や天候・気温にあわせて「手軽に食べられる」栄養価の高いものを柔軟選んで備えるとよいでしょう!
「貴重品」チェックリスト

緊急用のお財布に、「身分証明書」「健康保険証」「緊急連絡覧表」それぞれのコピーをまとめて管理しておくと、必要なときにスムーズに対応できると思います。
貴重品(4アイテム) | |
☒ 非常用財布(小銭) | ☒ 身分証明書コピー |
☒ 健康保険証コピー | ☒ 緊急連絡先一覧 |
公衆電話を使うことを想定をして、小銭を多めに準備するようにしてください。
まとめ
自然災害は忘れたころに、突然襲ってくるものです。
「0次防災」の準備を前もって行うことで、自分と大切な家族の命を守ることができます。
「防災グッズ」を備えることはもちろん大切なことですが、 「家族との集合場所」や「避難経路」などの情報共有もしっかりと確認しておくことも重要です。
すべてにおいて共通していえることは、前もって防災対策しとけば緊急時に慌てることなく落ち着いて冷静な判断のもと行動できると思います。
防災の備えに早い遅いはありません!
「防災グッズ」を備えようと思い立った日が「吉日」です!
みなさんが一日も早く「0次防災」の備えができますよう切に願っております。